第3回実技〜セルフレスキュー講習会〜

〜事故対応の基本的技術〜

日 時 :2008年06月 29日(日)9時〜15時
場 所 :宇都宮市冒険活動センター  多目的アリーナ

 八木沢校長及び大貫主任講師から、ハイキングは山という厳しい自然の中で行動するため、 ある程度は自分や仲間のケガや病気には自力で対処していかなければならない。  今日は、最も起こりやすい事故対応の3つ基本的技術に関する実技講習を行うとの お話があった。
 

■足首や膝、手の障害への対処


 まず最初に、山行中に起こりやすい「ふくらはぎ、ふともものこむら返りや膝痛など」への対処方法から実技指導 が始まった。
 「キネシオテープ」の説明があり、別名「人工筋肉テープ」とも呼ばれ、キネシオテープを貼ると、 体内に隙間ができてリンパ液や血液の流れが良くなり、酸素も栄養も体の隅々に行き渡るようになり、貼るだけで 筋肉の痛みや凝り、疲労の回復も早くなるとのこと。
 使用する「キネシオテープ」を参加者に配布し、そのテープの使い方について、大貫先生が自分の 足にテーピングをして見本を示し、そのあと参加者全員が 2人1組になり実際に、相手の足にテーピング、マッサージの実技を行う。
 

 続いて、足首を捻挫した時のテーピング応急処置や骨折した場合のスリングでの固定法、 手にケガをした場合のテープを使った簡単な固定法の実技講習を行う。
 
*写真をクリックすると大きくなります。
大貫講師による
テーピングの指導
ふくらはぎへの
テーピング
ひざへのテーピング
 
こむら返りへの
マッサージ訓練
捻挫した場合の
テーピング訓練
骨折した場合のスリングでの固定法
テープを活用した手の
簡易固定法
短い距離の移動法@
 
短い距離の移動法A
 

■事故者の搬出法について


 次に、ケガや病気の仲間をいかに安全な場所に移動させるか、事故者の搬出法についての 実技指導があった。
 まず、一人で短距離を移動させる法やスリングを使い一人で背負い搬出する方法の訓練を行うが、 なかなか大変である。
 次に、事故者が自力歩行する為のストックを利用した松葉杖を作る訓練を行う。これは実用的で 利用価値が高い。更に雨具を使った背負い搬出法の訓練を行うが、この方法は背負われる事故者には やさしいが背負う人への負担は大きい。
 そこで、ザックを連結した簡易担架を作成し搬送する訓練を行った。
 
短い距離の移動法A
 
スリングを使った背負い搬出法 スリングを使った背負い搬出法
ストックを利用した
松葉杖歩行
ストックを利用した
松葉杖歩行
雨具を使った背負い
搬出法

 

雨具を使った背負い搬出法
 
ザックを連結した簡易担架@
 
ザックを連結した簡易担架A
 
ザックを連結した簡易担架B
 

■ロープワークの基本訓練


最後に、今後活用するロープワークの訓練を行う。
 ◆スリングを使用した簡易チェストハーネス
  の作り方
 ◆支点にロープを結ぶ「ツーハーフ」
 ◆簡易確保に使用する「ムンター」
 ◆「ガルーダ」での1/3引き上げ法など
事故対応にはもちろんですが、今後、難場通過などに使用する技術ですので、 各自、繰り返し練習して、必ずマスターしてください。
 
スリングを使った簡易
チェストハーネス
ロープワーク訓練
 
ロープワーク訓練
 
1/3引き上げ法
ガルーダの訓練@
1/3引き上げ法
ガルーダの訓練A
1/3引き上げ法
ガルーダの訓練B

 
 <第3回実技「セルフレスキュー講習会」感想文>    野木山想会 H郷E子

 この日は、本降りの雨が一日中降っていました。 梅雨時の実技講習と言う事で、屋内で出来る内容の講習でした。 どのスポーツでも怪我等が起こりうる状況にあります。 しかし、山は下界から離れた特別な場所…。そこでの怪我・病気等の対処法、搬出法を今回学ぶ事が出来たのは 大変よかった思います。ある程度は自力で対処できるようになれるといいなと思いました。
 例えば担架ひとつ取っても、山に担架などありません。何を代用して担架を作成できるか? ザック3つ使用で簡易担架が出来上がってしまう。皆さんの手を利用しても、即席担架が出来る。 その場に有る物を最大限に活用することで、さまざまな搬出法があることを知りました。

 大貫先生の実技指導により頭で理解して、4班(各班:班長に5人の受講生)に分かれての実技指導により、実際に やってみる。小グループ単位で行うことにより、班長のひとつひとつの動作をより観察でき、質問もし易く、学ぶ側の環境が整っていました。

 『イザという時のセルフレスキュー』 万が一の為の講習ですが、加齢と共に身体は衰えていきます。 山での怪我や病気等が、どんな形でパーティー内や自分自身に降り掛かってくるか分かりません。 セルフレスキューをマスターするこ事により、安全登山へと繋がります。
 一日を費やしての実技講習でしたが、時間経過は早く、気付くと3時…。 完全に今回のセルフレスキューをマスターしたワケでは無いので、家での復習も重要だと思いました。
講師陣の皆さん、いろいろと有難うございました。

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